2018 明治安田生命 Ｊリーグ
Ｊ１ 第18節
ヴィッセル神戸 vs 柏レイソル

2018/07/28
ノエビアスタジアム神戸

神戸　１ – ０　柏

■66分　増山 朝陽（神戸）

レイソル細貝奮闘！守備のめどはたったのか
いまだ見えぬ攻撃のカタチはどうなる！？

思えばなんだか長らく忘れてたなぁ、リーグ後半で降格圏が近づいてくるこの窮屈な感じ……。
昨年のこの時期なんてユース出身若手で固めて7連勝と、明るい未来しか見えなかったからね。一年後、こんなことになるなんていったい誰が予想できたでしょうか！

いやぁー、また負けちゃいましたね……。悔しいです！
しかし、前回も話しましたが、少なくとも選手達は必死に走っているんですよね。
だからこそ結果が欲しかった！選手達が報われてほしかった！っていうのが素直な感想です。

内容としては、前節鹿島戦とうってかわって、
チーム全体できっちりとボールに人にスペースにと、しっかりプレッシャーをかけることが出来ていて、相手に決定機を作らせない試合運びが出来ていました。
まぁ、噂のイニエスタには随所でらしさを魅せつけられてしまいましたが……。
それでも細貝を中心に、粘って食らいつくイヤな守備は出来ていたと思います。

というか、細貝の使い方、面白かったですね。
中盤後方に配置するブロッカーというよりは、若干前目にポジションを取り、ひたすら相手のボールフォルダーにチェイスする。これによって全体の守備のコースが明確になり、行くところ行かないところがハッキリしていました。
まぁ前節鹿島戦の6失点から生まれた苦肉の策感は否めないですが……。

ただ、やっぱり攻撃のカタチがねぇ……。

細貝が若干前目にポジション取っている以上、その細貝が楔の縦パスを受ける場面も多々あるんですよ。その時にね、ちょっとどうしようもなくなるというか……。捌いたり、前を向いたり出来る選手じゃないんでね。どうしても攻撃のスイッチが入らない。
まぁ、これは細貝が悪いんじゃないですからね。細貝の強みはそこじゃないって誰もが分かっていてのこの起用ですから。

攻撃が機能しない最大の問題は、センターフォワードに入った江坂と伊東・クリスの関係ですかね。

そこの部分で、試合通してひとつ感じたことがあるんですよ。

サポーターの中で、この試合での江坂のボールロスト率の高さに、残念な気持ちになった人も多くいるんじゃないかなと思います。

そうなんです。江坂に入る楔の縦パス、ことごとくキープ出来ないんですよね。

……というかさ、キープする気も感じないんですよ。
なんだか全部近くの選手にワンタッチで落とそうとするんですよね。それが全部通らない……。
これで今節、江坂批判多かったんですよね。そりゃ当然です。チャンス潰してるわけですからね。

でも、ここでひとつ、自分は疑問に思ったんですよ。
これって本当に江坂の判断なんですかね。

もしかして、今、加藤レイソルが取り組んでいる攻撃のカタチのひとつが、
『ワントップの選手が楔を受けたらダイレクトではたいて崩す』
だとしたら……？

頑なに同じプレイを続ける江坂を見て、自分はそんな気がしてなりませんでした。

ディエゴのような前線でタメを作れる選手がいない以上、ダイレクトでプレスを避けてグループで時間を作って攻める……、言葉では理にかなっていますが、これって現実的にどうなんでしょう。

これはかなりハードル高いですよ。
だって、守備的になっている以上どうしても楔を受ける江坂と他の選手との距離は離れてしまう場面が増えてしまうし、そうでなくてもダイレクトで正確なパスを出すというのはかなりの技術が必要ですからね。ダイレクトのパスを受ける選手にもかなりの運動量が必要ですし、今回の江坂のようにパスの成功率が低くなるのは当然でしょう。

江坂が何度も何度もキープせずに左右にはたこうとしている姿を見て、これは戦術なんじゃないか……、どうしてもそんな気がしてなりませんでした……。
自分の思い過ごしだと良いんですが……。

いや、待てよ。思い過ごしだとしたら、まったく攻撃のカタチが見えないままやっていることになるな……、それはそれでマズイんじゃ……。

もうリーグ戦も折り返しで、この順位じゃ勝たなくちゃいけないからなさすがに。
まだリーグ序盤だったら「ここから攻撃も積み上げていこー！」って言えるんですが、ちょっとね……、降格が現実味をおびてきてるんでね。心配です……。

まぁ、守備と違って攻撃は急に点と点が繋がってクリアになることもあるんで、ここから新たな連携が生まれることを期待します！

安定した守備からまずは1点！！

やってやれ！！柏レイソル！！