<柏レイソル> 相手の上をいくディエゴ・オリヴェイラの切り返し ~2017Jリーグ第16節 vs 北海道コンサドーレ札幌~

柏レイソル・アイコン柏レイソル

目標の上方修正。

年間勝ち点60

年間勝ち点70

すなわち優勝!!

前節甲府と引き分け、連勝がストップした柏レイソル。

新たに優勝を目標に掲げた、仕切り直しの一戦。

スポンサーリンク

J1第16節 柏レイソル vs 北海道コンサドーレ札幌

6月25日(日)
19:00キックオフ
日立柏サッカー場

柏 2 - 1 札幌

1 前半 0
1 後半 1

■42分 クリスティアーノ(柏)
■62分 ヘイス(札幌)
■88分 ディエゴ オリヴェイラ(柏)

<柏レイソル スターティングメンバー>
GK 中村 航輔
DF 小池 龍太
DF 中谷 進之介
DF 中山 雄太
DF 輪湖 直樹
MF 大谷 秀和
MF 手塚 康平
MF 中川 寛斗
FW 武富 孝介
FW クリスティアーノ
FW 伊東 純也

相手の上をいくディエゴ・オリヴェイラの切り返し!

前半42分。
中央に人数をかけ札幌のかたい守備を強引に突破。心機一転ベリーショートがよく似合う武富がPKをゲット!
これをクリスがきっちり決めて柏先制!
その後、サイドバックの輪湖・小池が常に高い位置取りで起点になり、柏が主導権を握ります。
時折みせる都倉のフィジカルの強さを全面に押し出した攻撃も、柏守備陣が粘りの対応。あわやという場面も作られますが最後の最後でしっかりとフタをします。

いつも通りの勝ちゲーム。
そんな空気が流れ始めた後半・半ばの62分。

都倉との競り合い、身体をしっかりと寄せて相手の自由を奪おうとする大谷。これがファールの判定。
ちょっと厳しい判定かとも思いますが、この試合のレフェリングをみる限りあり得る話。競り合った時の大谷の手の位置の印象も悪く、ここはもう少し注意してほしかったところです。

ペナルティエリア近く、ゴールまで21mの位置。
札幌ヘイスが思いっきり蹴りこんだ強烈なシュートは、札幌選手が柏の壁を割って作った真ん中のコースを的確に射貫いてゴール!
さすがのGK中村航輔もこれにはお手上げ。同点に追いつかれます。

後半も半ばに入ったこの時間帯での失点。
新たに『勝ち点70』『優勝』を目標に掲げた柏の、絶対に勝ち点3がほしい初戦。
これが選手達に大きな大きなプレッシャーとしてのしかかります。

やはり、守りを固めた相手に勝ちきるチカラはまだ無いのか……。
同点のまま時間だけが過ぎていく中で、そんなことが頭をよぎりはじめます。

88分。
伊東純也が右サイドでボールを持つと、ニアサイドでディフェンスと駆け引きしたディエゴがラインブレイク!ディフェンスラインの裏へ飛び出します。
そこを見逃さなかった伊東が絶妙なスルーパス!
ペナルティエリア内ボールを受けたディエゴ。目の前についてきたディフェンスがひとり。

その瞬間、昨年からレイソルの試合を観続けているサポーターは皆思ったはずです。
「ディエゴの切り返しは絶対に読まれている!」

『ディエゴ・オリヴェイラという選手はシュートチャンスの際、必ず一度シュートフェイント・切り返しを入れてくる』

これはディエゴの大きな特長であり、昨年からこれまで、彼のチャンスには必ずと言っていいほど繰り返されてきたアクションです。
そしてそれは絶対に相手チームにもスカウティングされているはずで、選手の頭に無いはずはありません。

同点の試合終盤。勝ち越しの絶好のチャンス。
エリア内右サイドに切り込んだディエゴ。対峙するディフェンスはひとり。右足を振り抜いてシュートか!
いや!

―――切り返しっ!!!

止められる!いや!

深い!!!

ディフェンスは届か…っない!!

そのまま持ち替えた左足!シュート!!
勝ち越しゴーーール!!!!

切り返して相手を振り切り、そのまま左足でファーサイド・逆のネットに流し込みました。
まさに一瞬の出来事。
この瞬間の日立台の熱狂はとんでもないものでした。

誰もが予想したディエゴの切り返し。
ただしその切り返しは、とても深く、分かっていても対応出来ない、恐ろしいほどの切れ味でした。

ここ最近、天皇杯初戦の浦安戦、第15節甲府戦と、人数を割いて守備を固める相手に苦戦をしていた柏レイソル。
これを打ち破るための個のチカラ。
それを見事に体現してくれたディエゴ・オリヴェイラの素晴らしいプレイでした。

困った時は昨年の強みを思い出せ

考えてみれば、昨シーズン後半戦。勝ち点を積み上げられたのは、伊東→ディエゴのホットラインとクリス・ディエゴの馬力があってこそ。

今シーズンの攻守の連動性に加えて、昨年までの大きな武器だった『個の力』をこれまで以上に引き出して戦うことが出来れば、新たな目標達成の日も近いでしょう。

それだけのメンバーは揃っている……。
今回の勝利で、それを証明出来たのではないでしょうか。

前線からの連動したプレッシング。
それとは別の、引いた相手を打ち破る攻撃の強みを求めて。

前線の個性あふれる面々に、もうすぐキム・ボギョンも加わります。
チーム内競争の活性化。これが優勝への第一歩。

もう一度、連勝街道を走れるように!

やってやれ! 柏レイソル!

コメント

タイトルとURLをコピーしました