<Jリーグ> 続 Jサポーター vs ダ・ゾーン ~本当にDAZNを批判するべきなのか~

Jリーグ

Jリーグ第1節、1日目の土曜日……。

レイソルは見事に開幕戦勝利を飾る!!

しかも3ゴールを奪っての白星! なんと、その日を終えての暫定首位!
まさに最高のスタート! 最高の週末!

残り、J1で消化されていないは試合はただひとつ。
唯一、日曜日に開催される
G大阪 vs 甲府 ……。

この結果次第で、2017の柏レイソルは、驚きのJリーグ1位でのスタートをきることになる。

開幕戦、たかだか1試合消化しただけの順位に何の意味がある、と言われるかもしれないが、この気持ち、サポーターにはわかるでしょう!

1位は1位! このまま勝ち続ければ優勝!!
次の試合まで気持ちよ~く過ごせるってもんだ!

 

というわけで、日曜日。

G大阪 vs 甲府

高みの見物といきますか。

あ、そういや甲府の監督、今年から吉田達磨さんだったなぁ。
達磨さんのあのサッカー。サッカー玄人がなんか気になるあの戦術。
ボールとスペースを支配するサッカー。
もし甲府で花開いたら、Jリーグがすごく盛り上がると思うんだけどな。

そう思うと……、なんだこの試合! Jリーグ的にもすっごい注目じゃん!
なんだかものすごく楽しみになってきたぞ!

よし! もうすぐキックオフの時間だ! ガッツリ見届けてやるぜ!

さぁ! DAZN起動!

 

…………。

 

…………。

 

………ん?

 

…………ずっと読み込みしてるな。

まぁよい、いったんログアウトして最ログインしてみるか。

 

…………。

 

…………。

 

…………。

 

おい!!

 

おいおい! 冗談じゃないぞ!

こちとら開幕首位がかかってるんだ!!

 

…………。

 

…………。

 

どうしたダ・ゾーン!! だめダ・ゾぉぉぉーン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、試合が配信開始されたのは、試合が後半の半ばをすぎたあたり……。

こうしてこの日、試合を楽しみにしていたすべてのJリーグサポーターは、
J開幕のワクワクドキドキの高揚感から
試合を見ることが出来ない真っ暗闇の絶望感へと
一気に突き落とされたのでした。

 

後日、DAZNは、ライブ配信の視聴不具合に関して謝罪を行いました。

思い返せば、昨年、突如として発表されたDAZNのJリーグ独占配信。
Jのサポーターは、これまで慣れ親しんできたスカパー!のテレビ放送から、
これまでとは全く違うネットのライブ配信への切り替えを迫られました。

サポーターによっては、ネット環境から見直さなくてはならない方もいたことでしょう。

そして迎えたこの開幕戦……。

期待に満ち溢れたDAZN元年、残念ながらスタートダッシュは失敗してしまったようです。

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本当にDAZNを批判するべきなのか

「DAZN撤退しろ!」
「Jリーグは今後10年を棒に振る気か!」

開幕戦ライブ配信の失敗により、DAZNとJリーグは、早くも世間の批判の嵐をあびる結果となりました。
特に、実際に被害を被ったガンバ大阪とヴァンフォーレ甲府のサポーターの方々には、同じJサポーターとしても、かける言葉が見つかりません……。

昨年までJリーグ中継を行っていたスカパー!とDAZNの比較……。
スカパー!との画質・クオリティの差も相まって、Jサポの怒りは大きなものになってしまいました。

「やっぱりスカパー!じゃなきゃダメだ!」
「今すぐスカパー!に戻せ!」

批判の中に聞こえるこの言葉。

 

……ふと、考えました。

はたして本当にそうなのか?

 

もちろん、今回の件でDAZNを擁護するつもりはありませんし、
スカパー!を否定するつもりもありません。

ただ……、
サポーターがこんなにワクワクしたJリーグ開幕って、これまでありましたか?

各クラブへの分配金の増加。Jリーグ優勝賞金の大幅増。
賞金・分配金によるクラブ格差の発生。競争意識の煽り。それに伴う大型補強の増加。
ビッククラブ誕生の可能性。
今シーズンにかける各クラブの本気度の高さ。

これらは全てDAZNで得た資金のおかげ。

 

仮に、昨シーズンと同じ流れのままJリーグを継続したところで、はたして今シーズンのような期待感を生むことが出来たでしょうか。

Jリーグは開幕戦のライブ配信には躓きました。それはもちろん起きてはいけないことでした。
しかしその一方で、Jリーグと自分の愛するクラブは、これまで手にすることが難しかった大きな資金、飛躍するチャンスと将来性を得ることが出来たのではないでしょうか。

 

DAZNのライブ配信は今はじまったばかり。
もちろん二度も三度も同じミスを繰り返されては困りますが、
まだまだ日本ではネット配信についてのデータも少ないでしょう。

仮に、DAZNサイドが想定していた以上のアクセス集中によって、ライブ配信に不具合が生じたのだとしたら、これは逆にチャンスかもしれませんよ。
過疎化してお金にならないんじゃDAZNもやる気にならないでしょう?
Jリーグも捨てたもんじゃないんだな、と本腰を入れるきっかけになればなお良しですね。(すみません、これは良く言い過ぎですね笑)

最近では、世の中に商品を送り出したのち、ユーザーの声を拾ってその商品の品質を修正・向上させていくのが主流になりつつあるとも感じます。
PCソフトやアプリ、TVゲームなど、発売されてからも日々アップデートされ、どんどん形を変えていきますよね。

期待とは裏腹に品質向上が遅れて、ユーザーが減ってしまうのはごめんですが……

DAZNには是非ともスカパー!に負けないような高品質なライブ配信を目指して日々努力してもらいたいですね!

Jリーグの資金力アップがサッカーの質を向上させ、それをライブ配信で沢山の人に届ける……。

当たり前のことですが、まずはこの基盤をしっかり構築すること!
それが、最終的にサッカー人気とスタジアムの観客動員に繋がりますから、きっと!

それにしても、日本人の品質に対する敏感さには、さぞ驚いたことでしょう!
今後も厳しい目で見ていきますから覚悟してくださいね、DAZN様!

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