国際親善試合
日本代表 vs U-24日本代表
2021/06/3
札幌ドーム
日本代表 3 – 0 U-24日本代表
■前半02分 橋本(日本)
■前半41分 鎌田(日本)
■後半07分 浅野(日本)
U-24 オリンピック選手選考の熾烈な争い
まさかこんな試合が観られるとは思わなかった。急遽実現したドリームマッチ。観ている方は終始ワクワクが止まらない。
でもやっている方からしたらお祭りムードというわけにはいかない。A代表は当然後輩達に負けるわけにはいかないし、U-24はオリンピック前のメンバー選考に大きく関わってくる。
そう!この試合とりわけ重要なのは、A代表の実力ではなく、U-24の当落線上にいる選手達のアピール合戦だ!……と自分は思いながら観戦した。
実はU-24は6/5に親善試合が組まれている。当初その試合が主な選手選考の場になるはずだった。6/5に出場する選手も大方決まっていたかもしれない。
そこに急遽、格好の練習相手が用意された。それも試合の中一日前に。
突然現れたアピールの場。この日本代表戦に出場するメンバーは、6/5の試合で長い時間出場出来ないかもしれない。だが逆を返せば、6/5に出場チャンスの少なかったであろう当落線上の選手達にも、状況を覆す大きな舞台が舞い込んできたことになる。
ドリームマッチなのに真剣勝負。こんなシチュエーション滅多にない!一生ないかもしれない。
なんだかいつも観る日本代表の緊迫感とは全く違うワクワク感で、90分集中して観てしまった。
築き上げてきたものの差が出た試合
試合前の映像、A代表の大迫にU-24オーバーエイジの吉田と酒井がじゃれ合う姿がぬかれる。こんなシチュエーション、レアすぎる…💦これ見るだけでちょっと感動(笑)
試合はというと、やはりA代表が終始圧倒したカタチ。開始早々ゴールを決めるとその流れを渡す気配が一切ない。
大迫の納まりがハンパない。大迫が楔を受けて落としてチーム全体で前へ進んでいく。U-24のプレスが追いつかない。速いテンポでボールが回って中央からも平気で攻めていく。
最近の代表は鎌田が絡んで中央から崩しの引き出しが増えたのが良い。大迫と鎌田が連携すると、相手を背負って味方を待つだけじゃなく、良い距離感でポンポンと球離れが速くなって高い位置で前を向いてボールを持てる選手を作りやすくなる。
長友が良い。他に左サイドバックの選手早く出てこないかな~、なんて思ってるとコレ。
前半中頃、長友とは逆のサイドからU-24が攻め込んだカタチ。最終的にエリア手前正面からミドルシュート。シュートブロックしたの長友!?めっちゃ良いシボリだった。かと思えば、長友の裏のスペースに飛んできた相手のサイドチェンジを、しぼった状態から一気に開いてカット。的確な落下地点の予測と広い守備範囲。経験値を武器にしてるのを見せつけられた気がした。
U-24は久保のボールタッチが多かった印象。ただ、これが良い攻撃には繋がらない。なんというか球離れが悪い。ボールを持つと、何か起こしてやる!って感じで周りを使わない。それがスーパーなら良いがそうなりきれない。今でも悪いわけではないが、A代表の鎌田のように周りを活かしつつここぞという時に自らグッと行って結果を出してしまうような選手になれれば日本代表の中でひと際輝く気がする。
遠藤航 凄すぎ
A代表ペースで終始進んだ試合。状況を一変させたのは、後半33分に投入されたひとりのオーバーエイジだった。
遠藤航、凄すぎ。マジでデュエルモンスターだ…。
ひとりプレスの状況判断が速い!これまでプレスをいなされ続けたU-24が、遠藤が入ったことでボール保持者にアタック出来るようになった!…てか、遠藤ひとりがぶつかって球際勝ってない??💦
これによりU-24のボール保持が増えてサイド攻撃が増えてきた。試合終盤にして展開をニュートラルに持っていくことに成功!
肝心のクロスはあと少しで合わず、最後までネットを揺らすことは叶わなかったけど、これは大きな収穫だった!
てか、オーバーエイジを収穫って言ってちゃダメか💦(笑)
U-24は次戦に期待!
終わってみれば、A代表の良さが目立つ試合だった。ただ、最後までお互い真剣勝負で今後の両代表を見据えた、非常に面白い試合だったのは確か。
U-24は6/5にガーナ戦が組まれている。今回の結果を踏まえて、監督が現状のベストと思われるメンバーを組んでくるのか、またそれがどのようなメンバーなのか。オーバーエイジのスタメンはあるのか。
今回の試合が組まれたおかげでU-24ガーナ戦の見どころが数倍増えた気がする。
最終選考サバイバル!楽しみでならない!
我らが柏の古賀太陽は最終メンバーに残ることが出来るのか。こちらも要注目だ。
応援あるのみ!
やってやれ!
日本代表!
柏レイソル!
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