2021 明治安田生命 Jリーグ
J1 第27節
柏レイソル vs 横浜FC
2021/08/29
三協フロンテア柏スタジアム
柏 2 – 1 横浜FC
■29分 瀬川(柏)
■33分 渡邉(横浜FC)
■71分 クリスティアーノ(柏)
スターティングメンバー
■スタメン■
GK:キムスンギュ
DF:川口
DF:大南
DF:上島
DF:古賀
DF:三丸
MF:ヒシャルジソン
MF:戸嶋
MF:クリスティアーノ
FW:瀬川
FW:細谷
■ベンチ■
GK:佐々木
DF:高橋(祐)
DF:高橋(峻)
MF:三原
MF:神谷
MF:マテウス サヴィオ
FW:アンジェロッティ
柏レイソル 見えた中位の背中 勝ち点30到達
最高の勝利でしたね。エンターテインメント性抜群のアツい試合でした。
クリスティアーノ、PK失敗あってからのスーパー弾丸ミドル!もう狂喜乱舞ってこのことですよホント。ツンデレすぎでしょ。
これで勝ち点を30にのせました。
まだまだ下位争いを抜け出せませんが、内容が良化して追い上げてのこの位置ですからね、実に良い傾向です。
下より上を意識出来るポジティブさが今の柏にはあります。今シーズン苦しんできた分、これが何よりもうれしいですね!
守備陣がデュエルで圧倒!サイドを完全封鎖した対人の強さ
守備がガッツリハマった。
前節の、リトリートしてゴール前最後のところで跳ね返す守備だけではなく、
取りどころを決めてカウンターを狙える守備がうまく機能していた。
柏は、誰が誰につくか明確にして積極的にボールを奪いに行くことが出来ていた。
その結果、1対1、デュエルの場面が非常に多いゲームとなったが、その局面局面で負けず、前向きにボールを奪い続けたことが、今回の勝利に繋がった。
特に左サイド三丸の守備は圧巻で、対峙する相手を完全に封殺していた。相手が助っ人外国籍選手とかお構いなし。絶対に抜かれない。
今の柏のサイドの守備では、三丸以上の存在はいないんじゃないだろうか。それぐらいのハイパフォーマンスだった。
右サイドでも川口が奮闘。どちらかというと攻撃に特性のあるサイドバックかと思っていたが、守備の方が安定しているとさえ感じた。
また、川口→細谷という同サイドの前方へ通すスルーパスが数度見られ、これは大きな武器と感じた。
大南vs松尾というスピード対決も見物だった。大南はスピードで負けず、ボールへのアプローチで先手を取り、松尾に仕事をさせなかった。この効果は絶大で、相手に深く入られる前に攻撃を中断させることが出来ていた。スタメンを争う染谷にはないスピードという武器。ナイスだ大南!
大南は毎試合90分持たないほど攻守に全力でファイトし続ける男。この試合のように、ネルシーニョがそこを交代等でしっかりマネージメント出来れば、それは逆に大きなストロングポイントだ。
完全復活の狩人 戸嶋 祥郎
サイドが封鎖出来ればこっちのもの、ボールの取りどころの完成だ。ピッチ中央ではヒシャと戸嶋が待ち受ける。
特にこの試合の戸嶋の出来は見事で、ここぞという所で一気に相手に襲い掛かると、ガシガシとボールを刈り取るどころか、そのまま前を向き味方へパス!攻撃のスイッチ役としても機能した。
小さいのに球際で負けない。食らいついたら離さない。日頃のヒシャの激しさも隠れてしまうような迫力で中盤に君臨した。
取りどころをハッキリさせることでこんなにパフォーマンスが上がるものかと正直驚かされた。
大怪我から復帰して数試合。本人の日頃の努力がついに実を結ぶ、そんな心を動かされるような最高のプレイだった。
アンジェロッティの猛烈なプレッシング
83分にFW細谷と代わって投入されたアンジェロッティ。久しぶりの登場。
この選手には正直驚かされた。
どちらかというとテクニカルでボールを持ってから能力を発揮するタイプだと思っていた選手だが、まぁ走る走る、守備で!
凄い勢いでパスコースを切りながら相手ボールホルダーに突っ込んでいく。
残り10分を切ったタイミングでの投入を考慮したとしても、この献身性には驚きを隠せなかった。もう別の選手だよ。
この試合、細谷と瀬川の前線からのプレッシングが生命線だった。たとえそれを本人が理解していたとしても、アンジェのここまでのプレイは予測出来なかった。
それくらいもの凄い圧力を相手にかけていた。あんだけデカイ強面の選手が突っ込んでくるってのも、そりゃ怖いと思うし、相手の焦りにも繋がったと思う。結果退場までしたし(それは別問題か💦)
アンジェのプレイを観ても、チームが同じベクトルを向いている証拠。ネルシーニョのマネージメントが上手くいっている証拠だと感じた。
試合の流れを渡さない!ネルシーニョの采配
この試合のネルシーニョは、いつにもまして声が出ていた。特に、ボールを奪った後に良くないプレイがあるとその度に大きな檄が飛ぶ!
それでチームが引き締まる。何が悪かったかその瞬間に明確になる。すぐに修正出来る。選手達は怖いだろうけど、それで冷静にもなれる。
これだよ、これ!
ここ最近チームが良くなってきて、ネルシーニョの檄も増えてきた。
これって、チームの戦術が機能しはじめて、試合中指摘する部分がハッキリしてきたってことじゃないだろうか。
チーム状態が良くないころは、全てが手探り状態で、直すべき部分が多すぎた。それこそ試合中にどうこうというレベルじゃなかったんだなって、今にして思う。
選手を信じ、スタッフを信じ、そして何より自分を信じて、ブレずにここまでのチーム状態に持ってきたネルシーニョには本当に頭が下がる。
プロの世界結果が全て。外からのプレッシャーもあるし、相当苦しかっただろうな。
下地が出来たらこっちのもの、理詰め最強のネルシーニョ采配が火を噴きます。
この試合でもその一端を見せます。
レイソルの戦い方に大きな破綻は無いと見ると、強度の下がるであろう部分にフレッシュな選手を投入。
83分 細谷 ⇒ アンジェロッティ
83分 ヒシャルジソン ⇒ 三原
87分 大南 ⇒ 高橋祐
87分 川口 ⇒ 高橋峻
90分 瀬川 ⇒ マテウスサヴィオ
83分からの連続交代。5枚の交代枠を使い切ります。
変わった選手達の迷いないプレイと言ったらもう!走る走る!これまた戦い方が明確になっている証拠。
これによって、90分、前線からの強度の高いプレッシングを持続させることに成功。
最後まで相手に流れを渡さず試合終了。この選手交代が勝利の大きな要因のひとつだと感じました。
また中断期間 ポジション争いは必至
代表戦のため、またちょこっと中断。次節は9月12日(日)のFC東京戦。
この空いた期間、怪我人も復帰してポジション争いはとんでもないことになりますね。
ハウルが出る時のサッカー、ハウル無しのサッカー、戦い方が全然違うだろうし、結果が出てるとファーストチョイスが難しいな。
そもそも外国籍の出場枠が5なのがね……、
最近姿を見せないハウル、エメルソンサントス、ドッジ。
現在枠に入っているキムスンギュ、クリス、ヒシャルジソン、サヴィオ、アンジュエロッティと争わなきゃいけないわけですから…💦
そしてそこに神谷や仲間、武藤、椎橋、北爪、山下……、各ポジションにこれまで結果を出してきた日本人選手達がメンバー入りを虎視眈眈と狙っている。
これは厳しい!
これ、構想外はいないんじゃないか💦
贅沢な悩みだ。
とにかく今のレイソルの守備が相手の脅威になっていることは事実。
次節FC東京戦、前線にえげつない外国籍選手を揃える相手に今の柏の守備が通用すれば、いよいよ強いレイソルの復活だ!
応援あるのみ!
やってやれ!
柏レイソル!!
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