<柏レイソル> 右サイドバックをもとめて  第5回(2017年4月) ~小池龍太~

柏レイソル・アイコン右サイドバックをもとめて

ホームで未勝利。想定外の連敗。
そして故障者の連鎖。

頭角を現してきた古賀太陽もここにきて負傷、戦列を離れることとなり、
ルヴァンカップ第2節で復帰を果たした今井も、細かなミスが目立ち戦えるコンディションにはほど遠い。

そんな中迎えたJリーグ第7節ヴィッセル神戸戦。そして第8節横浜Fマリノス戦。
試合出場を重ねることでチームに馴染みはじめた若武者が、ついに本領を発揮する。

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小池龍太

90分、いや、120分絶え間なくスプリントを繰り返すことの出来る脅威的なスタミナの持ち主。

これが、レイソル加入当初に聞こえてきた小池評である。
もちろんこれに偽りはないし、彼の大きな特長なのは間違いない。

だが、彼は試合出場を重なることで、自分のストロングがそれだけではないことを証明してみせた。

サイズは小さいが体幹が強く柔らかい。
相手の揺さぶりに難なくついていくことの出来るクイックネスと、トップスピードから急停車して、なおかつすぐに足を伸ばすことの出来る無理の利くフィジカル。
彼の前ではどんなドリブルも吸収され、相対する相手は無力化される。
そして、ひとたびボールを奪えば、自慢のスタミナでいち早く駆け上がり攻撃参加。J2山口で培ったパスワークで攻撃を組み立てる。
自分より前のスペースを見つける目。
スプリントした選手にピタリと合わせる長短のパス。
彼のボールを前進させる能力は、後方から相手の隙をうかがうレイソルサッカーの大きなアクセントとなり攻撃を活性化させる。

 

勝利から遠ざかっていたレイソルの中で、日々戦術を吸収し、チームにフィットしていった小池龍太。

そんな彼が時折見せる自分の色。本領発揮の時が来た。

Jリーグ第7節 神戸戦、右サイドでの連携からのクロスでアシストを記録すると、
第8節 横浜Fマリノス戦では、圧巻の対人守備で今期絶好調の齋藤学を完全封鎖。ホーム初勝利の立役者となった。

 

いよいよ目覚めた野心溢れる若武者、小池龍太。

J3、J2、そしてJ1。
たえまぬ努力でここまで一気に駆け上がってきた彼が次に見据えるのは……。

 

『柏から世界へ』
小池龍太の成長が止まらない。

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