<柏レイソル> 成功! 齋藤学封じと新たなパスワーク ~2017Jリーグ第8節 vs 横浜Fマリノス~

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連勝!
そして待ちに待った今シーズンホーム初勝利!!

これぞレイソル!という素晴らしい試合内容での完勝でした。

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J1第8節 柏レイソル vs 横浜Fマリノス

4月22日(土)
15:00キックオフ
日立柏サッカー場

柏 2 - 0 横浜マ

2 前半 0(柏 25分 クリス)(柏 27分 中川
0 後半 0

<スターティングメンバー>
GK 中村 航輔
DF 小池 龍太
DF 中谷 進之介
DF 中山 雄太
DF 輪湖 直樹
MF 伊東 純也
MF 大谷 秀和
MF 中川 寛斗
MF 手塚 康平
MF 大津 祐樹
FW クリスティアーノ

本領発揮!小池龍太

今シーズンのマリノスで脅威となっているのが、Jリーグ屈指のドリブラーとして覚醒した10番・キャプテン齋藤学。とにかくこの選手が本当に怖い。
今のマリノスにおいて、もはや『戦術は齋藤』と言われるほどの破壊力を持った選手で、その小さな歩幅で軽快に突き進むドリブルは、どんな守備ブロックをも引きつけ相手ディフェンスに大きな穴を作り出します。

今回、その齋藤に相対したのが小池龍太です。
小池は、とにかく90分間、齋藤から目を離しません。齋藤のもとにボールが飛んでいくと、どんな状況下でもすぐさま駆けつけ身体をぶつけて良い体勢でボールを持たせません。
これによりスピードを殺された齋藤は得意のドリブルをするスペースを消され停滞。細かいボールタッチで振り切ろうにも小池自慢のクイックネスで絶対に逃がさず、最終的には伊東やボランチと連携した守備で齋藤をサンドイッチ。ボールを刈り取りマリノスのストロングポイントを完全に消すことに成功します。

チームの方向性を明確にしたクリスのトップ起用

前節アウェイ神戸戦に続く同じスターティングメンバー。
やはりトップにクリスが入るこのメンバーでのパスワークがすこぶるイイ!

クリスが中川とともにファーストディフェンダーとなって走り回るのは今節も健在。これによってレイソル全体でのボールの取りどころが明確になって、中盤でのボール奪取力が大幅にアップ。
そのうえ、クリスはロングボールのターゲットとして身体をはり、左右に流れてサイド攻撃の起点ともなってくれます。しかもそのどれもが、ただサイドにポジションを取るのではなく、素早くスプリントして行われ、相手ディフェンダーに的を絞らせません。

そして、このクリスの機動力は他のレイソル戦士にも多大な影響を与えることとなります。

クリスのトップ起用効果でギアが入った選手達

トップのクリスが素早く左右のサイドに流れることによって出来る中央のスペース。
ここを上手く利用したのが中川や手塚でした。
中川は、空いたスペースに素早く入り込みボールを呼び込むと、得意のトラップ&ターンで、幾度も相手ディフェンダーのギャップへ侵入。
手塚は、空いたスペースに入り込む中川や大津を感知すると素早く反応。ブレの無いボールタッチで幾度も正確なパスを供給します。
そこに伊東、さらにはサイドバックの輪湖や小池が上手く絡んで、常にボールホルダーのパスコースを確保、高い位置での連動したパス交換を実現させます。

大谷の進化

第6節清水戦でJ1通算300試合出場を達成した大谷秀和。
クリスのトップ起用効果の一番の収穫は、実は彼のプレイエリアの変化にあるのかもしれません。
クリスがトップに入ることで完成したパスワーク。良い距離感でボールを回し、相手を引き付けたサイド攻撃。
それはボランチの大谷が、チャンスと見るや躊躇なくゴール前へ侵入する時間とスペースを創り出しました。

この試合の2点目。
左から中央にドリブルで切り込んだ大津が、右サイドでフリーの伊東にボールを流すと、十分な時間をかけてファーサイドにアーリー気味のクロス。
ペナルティエリア内深い位置。機を見て大外に飛び込んだ大谷が、相手ディフェンスの裏から先に飛び上がりヘディングでボールを落とすと、これを逆サイド、ディフェンスの裏から顔を出した中川がしっかりつめてゴール!

大谷、中川と、どれもしっかり相手の背中の死角を突いた素晴らしいゴール。
前節神戸戦でのゴールといい、大谷がゴール前に顔を出し、決定的な仕事をしました。
これまで中盤のバランサーだった大谷の、思い切った攻撃参加。
これも安定したパスワークから生まれる、クリスのトップ起用で可能となった新たな攻撃のカタチですね。

復活のブラジリアンスリートップと過熱するポジション争い

終了間際の90分、この日最後にピッチに立ったのは、第1節以来の出場となるハモンロペスでした。
相手が前がかりに攻めてくる中、ボールを奪うとカウンター発動。
ボールはハモンロペスのもとへ、対峙したディフェンダーをかわすとゴールにひた走るクリスへキラーパス一閃!
GKとの1対1は惜しくもゴールに繋がりませんでしたが、短い時間でしっかりと自分の存在をアピールしました。

同じく途中出場のディエゴオリベイラと共に今後の活躍が大いに期待されます。

この日、途中出場した選手は、細貝にディエゴにハモン。
ここに武富孝介やユンソギョン、古賀太陽も加わることを予想すると恐ろしく豪華な面々……。
これも手塚の成長や大津の復活、小池のフィットといった現有戦力の努力の成果があってこそ。

監督からすれば嬉しい悲鳴とも言えますが、ポジション争いはここからが本番。これからもチームメイト同士切磋琢磨して一段も二段も上を目指してほしいと思います。

 

順位も10位まで上げてきました。
まだまだ2位以下は団子状態。ここで波に乗れれば一気に上位進出も可能です。
次はアウェイ新潟戦。
アンヨンハの見守る試合。彼の教えてくれた戦う姿勢で、4月を勝利で締めくくろう!

やってやれ! 柏レイソル!

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