♪アアン、アアン、アンヨンハッ♪
♪アンヨンハッ アンヨンハッ♪
またひとり、Ｊリーグ、そして柏レイソルで活躍した選手がピッチを去る……。
安英学（アン・ヨンハ）
それがどんなに優勢なゲームだとしても、それがどんなに劣勢なゲームだとしても、彼はいつだって全力でボールを追い掛け、誰よりも本気で体をぶつけて戦い続ける。
その背中は、いつしか周りの選手に火をつけ、チーム全体を戦う集団へと変貌させる。
サッカーに対するどこまでも実直な熱い思い。
それが見事にプレイスタイルとなって表れ、観る者を惹きつけ、共に戦う者に勇気を与える。
在日３世。
北朝鮮代表。
アルビレックス新潟。名古屋グランパスエイト。
釜山アイパーク（韓国）。水原三星ブルーウィングス（韓国）。
大宮アルディージャ。柏レイソル。横浜FC。
プロスポーツの世界で、もちろんあってはならないことなのだが……、
サッカー選手であった彼は、その境遇であるがゆえ、必要以上に矢面に立たされたこともあっただろう。
それでも、日本のサッカーを見捨てずＪリーグへ舞い戻り、いつでも全力でプレイしてくれた安英学。
本当に、本当にありがとう！
安英学が所属したクラブのサポーターは皆知っている。あなたがどれだけ頼りになるサッカー選手で、どれだけ魅力あふれる人間かを。
そこに国籍や境遇などは関係無い。
選手・サポーター・そして安英学に関わった全ての人々は、あなたを１サッカー選手として評価し、そしてひとりの人間としてリスペクトしていることだろう。
安英学。
柏レイソルで、あなたと一緒に戦えたこと、本当に誇りに思う。
2017Ｊリーグ 第９節
アルビレックス新潟 vs 柏レイソル
デンカビッグスワンスタジアム
４月３０日（日）14：00キックオフ
2002年、アルビレックス新潟でプロ生活をスタートさせた安英学。
その新潟の粋な計らい。
2011年・2012年と在籍した柏レイソルを対戦相手に迎えて、試合前に行われる引退セレモニー。
そこには敵も味方もない。
皆でサッカー選手安英学に感謝の気持ちを伝えよう。
そして、安英学に負けないような、全力で戦う最高の試合をみせてやろう！
♪アアン、アアン、アンヨンハッ♪
♪アンヨンハッ アンヨンハッ♪
レイソルで何度もうたったこのチャント。
安英学のこれからはじまる第二の人生、そのエールにもう一度。
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