<柏レイソル> 連勝を止めた甲府の5バック ~2017Jリーグ第15節 vs ヴァンフォーレ甲府~

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9連勝ならず!!

ヴァンフォーレ甲府の要所でしっかり守る守備に、柏レイソルを知り尽くす吉田達磨のレイソル対策がしっかり落とし込まれた試合内容。

そこに真っ向勝負を挑んだ柏レイソルは、相手の対策を最後まで上回ることが出来ず試合終了。

0-0。

8連勝の首位・柏レイソル、ついに連勝ストップ。今期初の引き分けという結果。

これまで、中川を中心とした前線からのハイプレスを武器に快進撃を続けてきたレイソルイレブン。
守備に重点を置く相手に対してどう守備をハメていくのか。今後の課題が浮き彫りとなったゲームとなった。

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J1第15節 ヴァンフォーレ甲府 vs 柏レイソル

6月17日(土)
19:00キックオフ
山梨中銀スタジアム

甲府 0 - 0 柏

0 前半 0
0 後半 0

<スターティングメンバー>
GK 中村 航輔
DF 小池 龍太
DF 中谷 進之介
DF 中山 雄太
DF 輪湖 直樹
MF 大谷 秀和
MF 手塚 康平
MF 中川 寛斗
FW 武富 孝介
FW クリスティアーノ
FW 伊東 純也

ヴァンフォーレ甲府の5バック

8連勝。これまでと同じく前線からハイプレスで主導権を握ろうとする柏レイソル。
しかし、中川、クリスの前線からのプレスがハマりません。
それもそのはず、甲府の最終ラインは5バックを採用。この5枚の最終ラインは、柏のペナルティエリアへの侵入を防ぐと同時に、プレスを受けた際の逃げ場の確保にも効果を発揮しました。
甲府はディフェンスラインに人数を割くことでビルドアップのパスコースを増やし、柏のしつこいプレスをいなすことに成功。
その上、柏の人数をかけた前線からのプレスをかいくぐることで、中盤やサイドでフリーでボールを保持。
そこからレイソルの高いディフェンスラインの裏を突いたロングパス一本!
スピードと個人技を併せ持つドゥドゥ目掛けて一気にゴール前へ!鋭いカウンターでチャンスを創り出しました。

ドゥドゥ vs 輪湖! 審判を見極める力を身に付けろ

さすが、吉田達磨……。
柏のハイプレスを無効化し、しかもそれを攻撃に繋げる。
悔しいですが、甲府の柏レイソル対策が見事にハマってしまいました。

しかしだからと言って柏のボール保持率が低いわけではなかったのも事実。
甲府の準備は見事でしたが、それを打ち破る横綱相撲を見せて欲しかったというのも本音です。

では、なぜそれが出来なかったのか。

『審判のタイプに合わせたプレイの調節が出来なかった』ことがその要因のひとつに挙げられるのではないでしょうか。

前半、甲府の術中にハマり、甲府の攻撃に晒される柏レイソル。
この時、柏の選手達はこれまで勝利した試合同様、球際で厳しくアタックし、相手の攻撃を防ぎに行きます。
特に、甲府のドゥドゥがボールを受けた時の輪湖とのマッチアップは激しく、お互い一歩も引かず見応えのあるものでした。

ただ、この柏レイソルの長所でもある『球際で気迫を見せる守備』が、今回の審判とは相性が良くなかったようです。
柏がボールを奪おうにも、ファールを取られて相手ボール。
これではいつまでも主導権を握ることは出来ません。

あえて言いますが、これは審判の判定が悪いという話ではありません。
むしろこの試合での審判の判定は、一貫性は保っていたと思います。

問題なのは、柏の選手達が
『いつもの強度で当たればファールになる確率が高い審判』
だと認識して試合を進められなかったことです。

逆に甲府は、引いて守ってカウンターという戦術の中で、ウィルソンやドゥドゥを中心にこの部分をうまく利用して試合を優位に進めているように感じました。

審判の癖を試合の早い段階で掴んで、それに合わせたプレイをする。

試合に勝利する確率を上げるためには、こういった能力も必要だと思います。

新たな選択肢 ユン ソギョン

やっとピッチへ!
ユンソギョン今期初出場!

60分。
輪湖に代わってユンソギョンが左サイドバックに入りました。

いやぁ、長かったですね。
開幕前のキャンプで高評価だったユンソギョン。ようやく怪我が完治し、Jリーグのピッチに立つことが出来ました。

それまで流れを掴むことが出来なかったレイソル。共に投入された大津とセットで流れを引き寄せることに成功します。

ユンソギョンのプレイは冷静で、しっかりとビルドアップに参加。
攻撃でグイグイ行くわけではありませんが、対峙する甲府の選手とは常に距離を保ってボールを引き出せるポジショニングを確保。大津の攻撃するスペースを作りだし、右一辺倒だった柏の攻撃を活性化しました。

ボールを持ってかき回し攻撃を活性化する輪湖。
ボールの経由地点となり他選手の攻守の助けとなるユンソギョン。

まだ初出場で本来のチカラを見せてはいませんが、サイズもあってスタミナ十分の彼が戦線に復帰したのは本当に大きい。
ポジション争いによる活性化もそうですが、これまで輪湖が出ずっぱりだった左サイドバックに、状況に合わせて使い分けることの出来る即戦力が加わったことは大きな強みとなるでしょう。

何よりキムチャンス以来の韓国人選手。
期待せずにはいられません!

連勝が止まっても

連勝が止まってもまだ首位です。
勝てなかった次の試合には絶対に勝つ!

2011年にはその強さがありました。

まずは折り返し地点、17節終わって順位表の一番上にいること。

まずはここを目指して行きましょう!
そうすれば、次の目標は自ずと見えてくるはずです。

やってやれ! 柏レイソル!!

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