人生の中で考えると、とても短い選手生活。
にもかかわらず、フットボールという勝負の世界、ひとつの試合でキックオフからピッチに立てるのはごくわずかの選手達。
大抵の場合、そのピッチで戦う前に、自分が所属するクラブの中で多くのライバルとポジションを争い、ピッチに立つ権利を勝ち取らなければならない。
そして、ピッチに立つことではじめて、世間に評価される資格を得ることが出来る。
実力を示し、自分の価値を高め、より自分が輝ける場所を求める。
選手移籍。
所属クラブを変えるということは、自分の可能性を広げる作業だ。
今よりさらに活躍出来る可能性。
今よりさらに成長出来る可能性。
今よりさらに勝ち続ける可能性。
今では手の届かないモノを得られる可能性。
全ては今より輝く未来のために。
……しかし、それは可能性でしかない。
自分を信じ、一歩踏み出した先、自分が描いた未来が本当にあるのか。
J2からJ1への移籍を決断をした小池龍太は確固たる地位を築きはじめた。
ベガルタ仙台のエースだったハモンロペスは新しいクラブでいまだ答えが見つからない。
今は結果が出なくても。
今は結果が出ていても。
とても短い選手生活。
何が起こるかわからない。
それでも、新たな挑戦を選択した者には、何か掴むものが必ずあるはずだ。
大宮アルディージャの茨田陽生
ボランチで勝負したい。
レイソルの選手として殻を破ることが出来ず、新たなチャレンジを選択した茨田。
残留争い。苦しみ悩むチームの中で、彼は今何を思うのか。
さいたまダービー、レッズ戦。レイソル時代に見せることのなかった凄み。
大宮アルディージャの選手として、新たな姿を見い出そうとしている茨田陽生。
一緒に戦ってきた仲間として、応援している。是非大きくなってほしい。
……だが、やらせはしない。
2017Jリーグ 第13節
柏レイソル vs 大宮アルディージャ
日立柏サッカー場
5月27日(土)15:00キックオフ
過去に、右SB小林祐三が移籍して酒井宏樹が誕生したように。
今は、MF茨田陽生が移籍して手塚康平が現れた。
GK菅野孝憲が移籍して中村航輔が輝き、今や、日の丸を背負うほどの成長を見せている。
移籍によって、チームは変化し、新たなスターが誕生する。
プロスポーツの選手である以上、過去にいた選手・新たに来た選手と比較されるのは当然。
周りを認めさせるには結果を出すのみ!
いつか、今いるメンバー・今の柏レイソルが最強!と言われるように。
一戦必勝!
それが自分の価値を高める第一歩だ!
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