<柏レイソル> 変えたら隙ができるレイソル 変えても強いセレッソ ~2017Jリーグ第18節 vs セレッソ大阪~

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悔しい悔しい2連敗……。
優勝を目標に掲げるチームがやってはいけないこと。連敗。

順位は4位まで落ちてしまった。
栄光の8連勝はもう過去のこと。
群雄割拠のJリーグ。
一度は好調で首位に立ったチームでも、間近2試合、たった2試合の結果だけで、順位は4位、ACL圏外まで突き落とされてしまうのだ。

くしくも2連敗した相手は、現在の1位と2位。
これが今の実力、優勝争いにはまだまだ役不足というところか。

Jリーグ後半戦、これからいくらでも巻き返せるチャンスはある。
そもそも4位という好順位にも関わらず、サポーターに『これからいくらでも巻き返せる』とまで言わせるほどチームは成長したのだ。これからのチーム力強化にも期待しようじゃないか。

4位より下、自分達よりも下の順位のクラブには絶対に勝つ!勝ち続ける!
そして自分達よりも上の順位のクラブと戦う時がきたら自信を持って戦えるよう、どんどん心身ともに経験を積もうじゃないか。

勝者のメンタリティ。ビトーリア。
あの精神をもう一度。

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J1第18節 セレッソ大阪 vs 柏レイソル

7月8日(土)
19:00キックオフ
キンチョウスタジアム

C大阪 0 - 0 柏

0 前半 1
2 後半 0

■41分 武富 孝介(柏)
■61分 杉本 健勇(C大阪)
■70分 ソウザ(C大阪)

<スターティングメンバー>
GK 中村 航輔
DF 小池 龍太
DF 中谷 進之介
DF 中山 雄太
DF ユン ソギョン
MF 大谷 秀和
MF 手塚 康平
MF 武富 孝介
FW 大津 祐樹
FW クリスティアーノ
FW 伊東 純也

ユン ソギョン

満を持しての今期初スタメン!

――のはずが、序盤からずっと動きが硬く、ぎこちない……。
パスがズレる。トラップが乱れる。ドリブルが決まらない。守備も強くいけない。

試合の入り方に失敗……。
序盤のプレイがうまくハマらなかったのを引きずったのか、最後まで攻守に消極的なプレイとなってしまった。

これまでの試合では途中出場での出番を無難にこなし、特に守備面では輪湖には無いストロングもみせていただけに非常に残念な結果。

ただこのゲーム、左サイドでコンビを組んだ大津もうまくボールに絡めずタメを作れなかった。
大津とユンが良い距離感を保って攻め上がる・守備をする、そんなような2人の息の合った連携はほとんど無かった気がする。
『大津の読みにくく不安定な動き』、それを考えると、この試合でのユンソギョンに一瞬の躊躇や判断の遅れが生まれてしまうのも当然か。

いずれにしても、安心して自分のチカラを出すには、まず味方を知って連携力を上げるしかない。
実力は絶対にあるはずだ。そうでなければわざわざ輪湖を蹴落としてスタメン出場なんて、そもそもそんな選択肢があるはずない。

初スタメンの緊張もあっただろう。だがそんなことは言ってられない。優勝するために絶対に必要なピースなのだから。

輪湖とは違う高さという武器もある。近いうち、左サイドを制圧してピンポイントクロスを上げるユンソギョンの姿を期待する!

選手が変わると実力が変化する柏レイソル
誰が出ても勝利をたぐり寄せるセレッソ大阪

Jリーグ序盤、どうにもうまく戦術が機能せず黒星を重ねた柏レイソルは、スターティングメンバーを変更。前線にクリス・中川を配置し、ボランチに司令塔手塚を起用。これがピタリとハマり、チームはV字回復。連勝街道を突き進むこととなった。

そして前節、久々の敗戦。
暑い夏、再び訪れたスターティングメンバーを変更しやすいシチュエーション。

シモさんが下した決断は
前線のキーマン中川を外すこと。

中川の位置に入った武富が前線に顔を出すことで、これまでよりもゴールへ向かうベクトルが太くなり、ペナルティエリアへの早さ・力強さが加わった。
これまで、中川が中央でボールの受け手・攻撃の基準点となっていた攻撃は、武富が縦に速く動くことで、よりゴールに近い位置でボールを呼び込む攻撃へと変化。
同時に、その武富の動きは相手ディフェンスを引っ張り、司令塔の手塚に前を向く時間とスペースを創り出す。フリーになった手塚はより攻撃的に。ミドルパスや得意のミドルシュートを連発。相手の脅威となっていた。

しかし勝てなかった。

守備での連動性の低下。それはそこまで大きく感じなかったが、それでも柏レイソルの人をかけたチェイシングは度々外され、大きく空いたサイドバックの裏のスペースを突かれてしまった。

相手が上手かった。

選手が入れ替わって発生したちょっとした攻守の連携のズレ。
ここをしっかりと突かれてしまった。

柏レイソルはまだまだ若い。メンバーを入れ替えて連勝がはじまったことからも分かる通り、誰が出ても盤石というわけではない。
特に、メンバーが少しでも入れ替わると、『ここは絶対にやられてはいけない!』という大事な局面を見極めて的確にプレイする判断力・勝負強さが極端に低下する。

セレッソ大阪はそこが優れていた。
攻撃を司る清武がいない。中心選手の柿谷を途中で下げる。それでも、チームとして連動し続け、それどころか相手の隙を見逃さず、どんどん押し込み、ついには逆転してみせた。

ユンジョンファン監督のもと、チームとしてのカラーを選手達が理解し、誰が出ても選手個々のストロングをうまく引き出し連携する。劣勢になってもぶれずに100パーセントのチカラを出して相手の弱点を突くことが出来る。なおかつ90分走りきるフィジカルも持っている。

セレッソ大阪は現在首位に立つにふさわしいほどチーム力を上げてきており、柏レイソルはその実力差を身をもって実感したのではないだろうか。

誰が出ても強いセレッソ大阪。
ちょっと変えるとしっくりこない柏レイソル。

この差をうめないかぎり、優勝争いに打ち勝っていくのは難しいだろう。

とにかく次に上位陣と戦う時まで、勝利しながら連携力・オプションを増やしていくしかない。
そして次に上位陣と戦う時、自信を持って冷静に狡猾に戦うことが出来れば、自ずと結果はついてくるはずだ。

やってやれ! 柏レイソル!

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