柏のパスワークを破壊した新潟のスピードスライド ■ 柏レイソルvsアルビレックス新潟 ■ 2017Jリーグ第24節

新潟 ホニ(柏vs新潟)柏レイソル

2017Jリーグ第24節
柏レイソルvsアルビレックス新潟

柏 1-1 新潟

■30分 チアゴ・ガリャルド(新潟)
■44分 大谷秀和(柏)

 

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ホニ

■伊東純也に負けない圧倒的スピード
■柏のパスワークを封じる素早いスライド
■ワンチャンスをモノにした突破とクロス

新潟 ホニ(柏vs新潟)

 

 

 

 

 

 

ボールを動かす柏にスピードで対抗
見事にハマった新潟のスライド

センターバックの中谷・中山、そこにボランチが一枚下りてきてビルドアップに加わる。
こうして最終ライン3枚でボールを大事にポゼッションしながら、両サイドバックの小池・ユンをワイドに広げて高い位置に押し上げ、そこから攻撃の起点を作る。
これが柏レイソルのスタンダードな戦い方だ。
これまでのトレーニングと、そして何よりユースからの蓄積が、柏の流れるようなパスワークを可能にし、この戦術を高い次元に押し上げている。

このポゼッションを破壊するために新潟が選んだ戦い方が、
『速くボールが動くのなら、こちらも速く動いてパスコースを潰せば良い』
である。

新潟の攻撃陣、特にサイドの位置に足の速い選手を並べ、高い位置から守備意識を高くして対抗。
しかも、簡単に柏のセンターバックに突っ掛けるのではなく、両サイドバックへのプレッシングを強化。起点となる柏のサイドバックへのパスを重点的に警戒。
新潟はチームとして、縦への守備よりも横へのスライドを徹底的に意識付けして、柏のパスワークを消しにかかったのである。

これが見事にハマってしまった。

柏の最終ラインは、新潟の足の速い選手達がサイドに目を光らせることで、日頃問題無く出しているワイドへのパスの感覚がつかめない。
そこから生まれた中山の不用意なパスを、スピードに乗ったホニが掻っ攫い、そのままのスピードで追いすがる中山を振り切り絶妙なクロス。見事なカウンターで先制点を演出した。

今節、素晴らしい活躍のホニだったが、もうひとつ。
柏のスピードスター伊東純也の縦の動きにも持ち前のスピードを活かしてしっかりマーク。柏のストロングを消すことにも成功していた。

また、新潟が推進力のある選手を並べたことで、柏の中谷のファールを誘発。前半で退場に追い込むことに成功するおまけ付き。

 

結果的には1-1のドローだったが、新潟が選択した今節の戦い方は非常に理に適っていて、柏を追いつめたのも当然の、敵ながら納得の良い采配だったと感じた。

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