日頃リーグ戦で出場機会が少ないメンバーで挑むルヴァンカップ。
しかしそこに並ぶは、ディエゴや細貝という豪華な名前。
これは是非とも勝って勢いを継続したいところ。
若手の台頭で一気に選手層が増してきた柏レイソル。
そこに本来主力であるべきディエゴや細貝、ハモンロペスが調子を上げてくれば、
まさに鬼に金棒！
まずはルヴァンカップという舞台で、『レイソルサッカーの中での自分の武器』をそれぞれが見つけだし、それをしっかり勝利に結びつけたい。
しかし、
結果は1-2の逆転負け。
ディエゴに細貝、それにドゥドゥ！
それぞれがしっかり自分のストロングを出して得点機を量産！
先制点も取れて、それはそれは完全に勝ちゲームの展開で、各選手リーグ戦にむけて良いアピールにもなったはずです。
でも
終わってみれば、1-2。
何かが足りない。
「決めるところを決めないとそうなる」
サッカーではよく言われる当然のような展開での敗戦ですが、これをそんな言葉で片付けたくはありません。
だって、
どんな状況でも試合終了の笛がなった時には勝っている、
それが本当の強さだと思いますから。
この試合で言うなら、どんなに決定機を外そうが、試合全体の流れは絶対に渡してはならないと思います。
そう。終始圧倒していても、一瞬の隙を突かれて点を取られることもあるでしょう。
それでもなお相手を押し込み続ける力。相手がやり方や選手を変えてきてもどっしり構える力。
そんなメンタルが足りないことが、ハッキリと見えてしまった試合でした。
これは本当に悔しい。
それはどうやら監督や選手達も同じ気持ちだったようで、試合後の監督コメントにも、これまでのシモさんからは感じたことのない語気の強さがありました。
さぁ！
これを糧にしてここからどれだけ伸びるか。
すでに素晴らしい技術を持っているレイソルの若い選手達。
まずは彼らが、スタジアムは戦場だということを身体で理解しなくては。
ピッチの上で何が起きても、臆することなく熱く冷静に戦い続ける強いメンタリティ。
それを養うことが出来た時、チームは戦う集団へと変貌する。
あえて言います。
ヴィトーリア！！
ルヴァンカップ第４節 柏レイソル vs ジュビロ磐田
５月３日（水）
日立柏サッカー場
柏 １ － ２ 磐田
１ 前半 ０ （柏 16分 ディエゴ）
０ 後半 ２ （磐田 76分 川辺）（磐田 86分 小川）
＜スターティングメンバー＞
ＧＫ 桐畑 和繁
ＤＦ 今井 智基
ＤＦ 鎌田 次郎
ＤＦ 中山 雄太
ＤＦ 古賀 太陽
ＭＦ 細貝 萌
ＭＦ 安西 海斗
ＭＦ 栗澤 僚一
ＦＷ 大島 康樹
ＦＷ ディエゴ オリヴェイラ
ＦＷ ドゥドゥ
ドゥドゥの輝き
度重なる決定機を外し続けたドゥドゥ。
その一つでも決めていれば、この試合の展開は違ったものになっていたことでしょう。
しかし、この試合のドゥドゥは間違いなく輝いていました。
レイソルの先制点、ディエゴのゴールの場面。
ペナルティエリア内へディエゴを走らせ磐田ディフェンス背後を深く切り裂くスルーパス。
その後のディエゴの深い切り返しからの素晴らしいシュートであまり目立ちませんでしたが、あのパスコースとタイミングは彼独特のサッカーセンスが成せる業でしょう。
その他にもこの試合では、ディエゴとのパス交換だったり、サイドに速いボールを入れたり、ドゥドゥの「攻撃を瞬時に優位な状況に持っていくパス」が何本もあり、磐田ディフェンスを打開するには十分な働きをしていました。
また、高い位置でボールを持てば軽快なドリブルをみせ、エリア内まで侵入。決定的な場面を何度も創り出し、相手の脅威になり続けました。
スピードとテクニックをあわせ持つアタッカーであり、そこから創造性あふれるパスも繰り出す。
これまで幾度となくパサー待望論が囁かれているレイソルの陣容の中で、その穴を埋めるに十分なポテンシャルを持っていると感じました。
問題は、この試合よりも強いプレッシャーに晒された時に同じプレイが出来るのか、ということと……、決定力ですね。
ディエゴとの相性の良さもあったかと思いますが、このパフォーマンスなら外国籍選手の序列を見直してもいいかもしれません。
是非リーグ戦で使ってほしい選手ですね。
さすがの細貝
やはりこの選手は目立ちますね。
誰よりも早く危険な位置を感じ取り、身体をぶつけて相手の自由を奪う。
この試合、彼がディフェンスを引っ張り、試合をしめていました。
左右のスペースを埋めるだけではなく、行ける！と判断すれば躊躇なく前に積極的にアタック。その早い判断が素晴らしく、チーム全体のボールの取りどころを創り出し、それがそのまま良い攻撃へと繋がります。
レイソルのサッカーもだいぶ掴んできたのか、ビルドアップでボールを引き出す回数も増えてきました。
攻守関係無く、とにかくボールのあるところ、どこへでも顔を出す。
縦横無尽。神出鬼没。
このプレイがどれだけ他の選手を助け、若手に影響を与えるのか。
これからが本当に楽しみな選手です。
リーグ戦 主力の意地を
主力を温存して悔しい敗戦を喫したレイソル。
この試合、失点後に投入された２人の主力。
伊東純也。小池龍太。
前のめりになるレイソル戦士の中で、違いを生み出すことが出来ず、ゲームを引き戻せなかった２人。
この悔しさを糧にして、いざリーグ戦は優勝争いへ！
休養十分の戦士達、格の違いをみせてくれ。
ホーム日立台。気持ちで負けない。全力で勝利を。
やってやれ！ 柏レイソル！
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