AFCチャンピオンズリーグ2018
グループステージMD1
全北現代モータース vs 柏レイソル
2018/02/13
全北 3-2 柏
■10分 ハモン・ロペス(柏)
■27分 江坂 任(柏)
■55分 イ ドングッ(全北)
■75分 キム ジンス(全北)
■84分 イ ドングッ(全北)
レイソル 前半に見せたヴィトーリア精神
ACL初戦アウェイのレイソル。
入りとしてはこれ以上ないっていうくらい良かったですよね。
いや、試合はじまってすぐ、だいぶ押し込まれてはいましたよ。
ただ、それが想定外かというとそうではなかったんですよね。
相手は智将チェガンヒ監督率いる韓国代表軍団の全北現代です。当然、これでもかというほど柏レイソルを分析してきたと思います。
ラインを高めて前からガツガツ来ること。日本人に不利なフィジカルを全面に押し出してぶつかってくること。
その全ては、レイソルの得意なパスワーク・ビルドアップを消すための手段となります。
いつものレイソルなら苦しい展開を強いられたんじゃないですかね。
いつもの下平レイソルなら、ね。
どうやら相手を完璧に分析していたのはレイソルの方でした。
内容的には非常に押し込まれてはいるものの、相手の攻撃を凌いでボールを奪うと、なんといつものビルドアップは封印!相手がプレッシャーに来ると、それに合わせるようにすぐさま全北ディフェンスラインの裏にボールを蹴り込みます!
前北は前のプレスに連動して後ろの選手も動き出すため、このボールが全北の逆を突く素晴らしいカウンターとなります!
これがしっかりハマって前半無失点で2点のリード!
これは、今シーズン最初にムアントンとジェフ、この2クラブと戦えたことも大きかったかもしれませんね。両クラブともラインを高く保って前線からハイプレスをしかけてくる相手でしたから。良い練習になったかもしれません。
いやぁそれにしても、下平監督前半の采配には驚かされましたが、なんだか嬉しくもありました。
まぁ、それだけ相手の方が選手層や熟成度が高く一筋縄ではいかない、という判断もあるとは思いますが……
この感じ、懐かしくありませんか?
そうです!
ヴィトーリアですよヴィトーリア!
状況に合わせて、必要とあらば自分達のサッカーを捨てて勝利に徹する!
ネルシーニョのもと築き上げてきた勝者のメンタリティは、まだまだ消えていないんだぞ、と。
いまだ解消されない課題……
……というわけで前半善戦しましたが、
結果としては、後半に逆転され、敗れてはしまいました……。
ただ、試合に入る前の準備では間違いなく全北を上回っていました。
『柏から世界へ』という理念のもと、一戦一戦に対する準備の徹底。そこに余念がないことは、間違いなくレイソルの強みのひとつです!
しかし!それを活かしきれない!これはもったいなさすぎる……。
まず、後半に相手がしっかりと修正・対策をして立て直してきたこと。これは素直に相手の監督・選手をほめたいと思います。
しかし、そこに対応しないと勝てるものも勝てませんからね。
特にこの試合は、半分終わって2点リードですから、当然勝たなきゃいけない展開だし、悪くとも引き分けなくてはいけない展開でした!
相手に合わせた修正力!
今のレイソルに足りないのはそこなんですよね、もう昨年からずっとですが……。
相手は攻めあぐねたら変化を加えてくるのは当然なんですから、それを上回る状況判断力を身に付けないと!選手・監督ともに!
チャンスを決めていれば。
あと1点取れていれば。
それは当然です、サッカーですから。
本当に重要なのは、それが出来ない時にどうするか……
若い選手だからこそ、早いうちにこれを身に付けてほしいですね!
そうすれば、代表を狙える選手達が揃っていますから!
次はホームだ!
やってやれ! 柏レイソル!
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