厳しいゲーム、よく粘っての勝ち点3!
気付けば順位も6位に上昇!
首位浦和とは勝ち点4差!
ここから一気に上位進出といきましょう!
J1第9節 アルビレックス新潟 vs 柏レイソル
4月30日(日)
14:00キックオフ
デンカビッグスワンスタジアム
新潟 0 - 1 柏
0 前半 1(柏 10分 手塚)
0 後半 0
<スターティングメンバー>
GK 中村 航輔
DF 小池 龍太
DF 中谷 進之介
DF 中山 雄太
DF 輪湖 直樹
MF 伊東 純也
MF 大谷 秀和
MF 中川 寛斗
MF 手塚 康平
MF 大津 祐樹
FW クリスティアーノ
安英学の前で 背番号17のフリーキック
試合開始から10分。まだお互い大きなチャンスも無く、どのような強度で戦えばいいのか探っている時間帯。
レイソル陣内右サイド。小池が悪い体勢ながらも、とりあえず陣地を回復させようとボールを大きく相手陣内へ蹴り返します。このボールが新潟ディフェンス陣の裏のスペースにポトリと落ちると、そこに猛然と突っ込むクリスティアーノ。ボールに先行していた新潟ディフェンス2人と競争になりますが、加速に上回るクリスがその2人の間に割って入ろうかとしたその時、新潟ディフェンス2人が体を使ってクリスをサンドイッチ。これがファールの判定となります。
ゴール正面やや右。絶好の位置。
セットされたボールの前に立つのは2人。クリスと手塚。
いつもならクリスが蹴るこの位置。先に助走をはじめた手塚がそのままシュート。
新潟の作る壁をギリギリ抜けたようなボールはそのままゴールのニアサイドに吸い込まれます。
素晴らしい手塚のリーグ戦初ゴール!
おそらく新潟はクリスのシュートを警戒していましたし、たとえ外れたとしてもその後のフリーキックの場面で新潟ディフェンス陣に迷いを与えるような、素晴らしい判断だったと思います。
だがそれより、何よりも驚いたのが……、
そのゴールを決めたのが、この日引退セレモニーを行った安英学と同じ背番号17の選手であるという事実!
柏レイソルで共に戦った安英学。
熱いプレイで選手・サポーターを引っ張り、そして何よりひとりの人間として沢山の人に愛されリスペクトされてきた彼の前で飛び出したこのゴール。
安英学と共に戦ったひとりのサポーターとして、本当に感慨深い出来事ですね。
ホニ
幸先よく先制出来たレイソルでしたが、その後うまく試合を運べたかといえば、そうではありませんでした。
新潟は、後ろからのビルドアップよりも、はやい段階で前線にボールを蹴ることを選択。これにより、いつもの中川を中心とした前線からのプレッシングがうまく機能せず、ボール奪取率が低下してしまいます。
そして何より……。
ホニ。
この選手が本当に怖い!
この快速フォワードが、新潟が蹴り出したボールを、とんでもないスピードで一気にチャンスボールに変えて、レイソルゴールに襲い掛かります。
これにより、レイソルのディフェンス陣は、ゴール前にスペースを開けることが出来ず、ラインを高く保てません。
そのため、セカンドボールも新潟の選手が回収する確率が高くなり、試合の主導権を握れません。
超反応! GK 中村航輔
レイソル得意のポゼッションを封じられ、試合はニュートラルな展開へ。
そのうえで新潟は、ホニという飛び道具を全面に出して、スピードに劣るレイソル守備陣を押し込んでいきます。
そして新潟はゴール前まで攻め込むと、もうひとつの武器でゴールを狙います。
ロングスロー。
柏陣内深い位置でボールがアウトすると、新潟チアゴ・ガリャルドが躊躇なくロングスローを選択。ペナルティエリア内深く飛んだボールの先には必ず矢野貴章。何度も何度も繰り返されるロングスローは、空中戦に絶対の自信を持つ矢野貴章によって威力倍増。柏ゴールに襲い掛かります。
ホニのスピード突破。チアゴのロングスロー。矢野のヘディング。
レイソルの守備陣が体を投げ出しても枠に飛んでいくシュート。
スピードに振り切られフリーで打たれたシュート。
そんな場面がこの試合、何度あったことでしょうか。
それでも結果は0-1。
何度もあった相手の決定的なシーン。
その全てはGK中村航輔のハイライトとなりました。
目にも止まらぬ反応の鋭さ。
コンマ何秒、ギリギリ届くところへの横っ飛び。
一瞬でスッと最短距離でボールに届く手・足。
身体の柔らかさ。
これぞ中村航輔! と言わんばかりのセーブを連発!
相手の攻撃を最後の最後でことごとく跳ね返します。
もちろんタラレバですが、この試合、航輔がいなければ少なくとも3点はやられていました。
それくらいこの試合での航輔はノッていましたね。文句なしのMVPです!
いまいち調子の上がらない助っ人たち
新潟の度重なるチャンス、航輔が守り抜いての0-1勝利。
とはいうもののレイソルに決定機が無かったわけではありません。
後半の場面、
途中出場ハモンロペスのGKとの1対1はゴールキーパーに当ててしまい、
終盤でのショートカウンター、伊東からのスルーパスを受けたクリスは、GKをかわしてシュートするも枠を外してしまいます。
このどれもが決めなくてはいけない場面でしたし、それ以外にも何度かクリスにはシュートチャンスがありました。
もちろんクリスは、そのシーン以外にもレイソルの攻守に多大な貢献をしているので、その部分だけをフォーカスするのも厳しいかと思います。
しかしこれも、これまで彼がみせてきたパフォーマンスを思えばのこと。
彼には早く流れからの一発を決めてもらって、ケチャップドバドバ、優勝戦線へ名乗りを上げるチームの9番として得点量産といきましょう!
ハモンもこの試合をみるかぎり、途中出場にも関わらず運動量が少なくまだまだの様子でした。
戦線離脱する前と今では、多少チームスタイルも変わって、本人が要求されるプレイにも違いが出てきているのかもしれません。
これからもっともっと戦術をすり合わせて、熱く消耗の激しい夏場に、大きな戦力となれるようこれから切磋琢磨していってほしいですね。
いまだ団子状態のJリーグ
いやいや、面白くなってきましたね。
ここからゴールデンウィークの連戦。
ルヴァンカップをうまく使って若手の成長をうながし、リーグ戦の選手層を厚くする……。
素晴らしい循環が生まれつつある今の柏レイソル。
でも、ここからが本当の勝負!
ゴールデンウィークを過ぎるとあっという間に季節は夏に向かいます。
優勝争いに名乗りをあげるためにも、しっかり熱い中でも粘り強く勝ち点を稼げるような心と体の準備を今からしていきたいですね。
やってやれ!柏レイソル!
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