<柏レイソル> アディショナルの悲劇 ~2017ルヴァンカップ第5節 vs ベガルタ仙台~

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また繰り返された悲劇。

上り調子のリーグ戦を横目に、日頃出場機会の少ない控え組で戦うルヴァンカップ。
グループリーグも佳境を迎え、決勝トーナメント進出のためには絶対勝利がほしい一戦。

ディエゴ、ドゥドゥ、そしてハモン。
本来、柏レイソルの助っ人として活躍が期待されていた外国籍選手達。
しかし、リーグ戦で不完全燃焼が続く今。
まずはルヴァンカップで自分達の価値を表現したい。

やってやる!
レギュラーを脅かすその選手達が魅せた、意地の前半。
そして、トップフォームにほど遠い、焦りの後半。

その焦りがチームに飛び火したのか。
後半アディショナルタイム。
最後の最後に踏ん張り切れずに失点を喫す。
1-1同点。
勝ち点3を取りこぼす。

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2017 ルヴァンカップ第5節 ベガルタ仙台 vs 柏レイソル

5月10日(水)
ユアテックスタジアム仙台
19:00キックオフ

仙台 1 - 1 柏

0 前半 1(柏 13分 ドゥドゥ
1 後半 0(仙台 90+4分 クリスラン

<スターティングメンバー>
GK 桐畑 和繁
DF 今井 智基
DF 鎌田 次郎
DF 中山 雄太
DF 古賀 太陽
MF 細貝 萌
MF 栗澤 僚一
MF ドゥドゥ
FW 大島 康樹
FW ディエゴ オリヴェイラ
FW ハモン ロペス

いつもディエゴのそばに ドゥドゥ

前半、控え組中心の選手達の中で、レイソルのストロングとなったのはやはりこの男でした。

ディエゴ・オリヴェイラ。

前半はじまったばかり、13分。
右サイド敵陣深くでボールを持ったディエゴ。
体格からは想像しがたいしなやかなボールタッチで縦に切り込むと、ゴールライン手前でクロス!――と見せかけて、カットイン。相対するディフェンスに身体を当てながら置き去りにすると、ペナルティエリア内ゴールライン上をドリブルで突進。ゴール目前、ボールがゴールラインを割るギリギリ、相手ディフェンスがボールウォッチャーになったところをすかさずマイナスにパス。

エリア内ニアサイド。待っていたのはドゥドゥ。

GK、ファーに体重かかったのを見逃さずニアサイドにたたいてゴール!!

 

本来ならスタメンでもおかしくないディエゴのキープ力、突破力。個の力。
やはりこの試合に出場している選手の中では、ひとり格の違うプレイをみせていました。
そして、いつもそのそばに現れるのがドゥドゥ。
すばしっこい動きでディフェンスを振り切って、ディエゴからボールを引き出し攻撃を活性化。
このふたり、試合を重ねるごとに連携力が増しているようで、相性がかなり良さそう。
今やホットラインと呼べるほどの切れ味を身に付けつつあります。

しかしこの試合、欲を言えば、ここにハモンも絡んできてほしかったのですが……、まだまだのようですね。
ハモン個人の結果が出ていないというのも影響してか、独りよがりなプレイも散見しました。
ディエゴとドゥドゥがカタチをつくって何度か仙台のディフェンスを崩してはいたのですが、やはり外国籍選手特有の個の力によるところが大きく、そこに連動した攻撃の怖さというものは出ていませんでした。

 

控え外国籍選手のコンディション不足

前半、幸先よく先制したレイソル。
うまく試合を運んでいるようにみえましたが、58分。

ハモン ロペスに代わって輪湖直樹を投入。

ここで、レイソルは3バックに変更、しっかり守りきる選択をしますが……。

交代時のハモン。
すこぶる機嫌悪そうでしたね。

結果が出ないもどかしさが態度に出てしまったのだと思いますが、
選手交代はどんなタイミングであれ試合を良い方向に持っていくために行うもの。
その場面であの態度をみせてしまっては、本来効果があるものも無くなってしまいます。サッカーはチームスポーツであり、メンタルスポーツなのですから、こういう態度が与える影響は決して少なくないはずです。まだまだ若いチームのレイソルにとってそれはなおさら。

ハモンの活躍には誰もが期待しています。
あのような態度が出てしまうということは、まだまだ本来の力を出せていない証拠でもあるはずです。
我々サポーターは、ハモンが柏の戦士である限りいつまでも応援し続けます。だからハモンも、自分が柏の戦士であることだけは決して忘れないでほしいですね。

前半から活発な動きをみせていたディエゴも後半になると動きが激減。時間が経つにつれ足が止まって、まだまだ90分走り切れるコンディションに仕上がっていないことを露呈してしまいました。

ドゥドゥも、前半で見せていた元気の良さが無くなり、ちょっと体を当てられるだけでボールロストを連発。90分プレイ強度を維持することが出来ず、最後には相手との空中戦でバランスを崩して負傷。交代を余儀なくされてしまいました。

本来スタメンクラスの実力を持っている3人の外国籍選手達。
彼らがトップコンディションを取り戻すには、もう少し時間がかかりそうです。

 

せっかくの出場だからこそ

後半アディショナルタイム。失点。1-1。試合終了。

日頃出場機会に恵まれない選手達だからこそ、起きてしまう試合展開。
これも全て試合に出場してはじめて経験できること。

若く経験の少ない選手達はこれを糧に。
それは、試合中の技術のことはもちろん、メンタルだって同じこと。
良い部分はしっかり吸収して。悪い部分はしっかり振り返ろう。

そして、Jリーグを戦うであろう主力選手達。
この試合で起きたこととしっかりと向き合い、来たる試合、最高の勝利で良いお手本に。

勝っている時、何を考え、何をすべきか。
負けている時、何を見て、何を伝えるべきか。

ピッチの上でも、ベンチの時でも、すべてはチームのため、そして自分の成長のために。

 

やってやれ! 柏レイソル!

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