<柏レイソル> 活かしきれない戦力 ~2017ルヴァンカップ第6節 vs FC東京~

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……敗戦。

グループリーグ突破に、後の無くなった柏レイソル。残り2戦、絶対勝利が条件で挑んだルヴァンカップ第6節。

リーグ戦で控えに甘んじている個人技優れた外国籍3人+細貝に、主力組DF中谷と輪湖を組ませる本気の陣容。

リードを許した後半。
さらに、武富、小池、手塚。立て続けに主力を投入。

しかし、いつもと違う陣容には変わりなく、リーグ戦で魅せるワンタッチ・ツータッチのパスワーク、レイソル自慢の連携は最後まで影を潜める結果となった。

ルヴァンカップ、グループリーグ敗退が決定。

この敗退が意味するもの……。

改めて証明した、ファーストチョイスのスターティングメンバーの完成度。
改めて露呈した、主力組の誰が欠けたとしてもチームバランスが崩れるという事実。

 

突き付けられたレイソルの大きな課題。

リーグ戦3位以内ACL出場権獲得を目標に掲げる柏レイソル。
毎試合ゲームレベルを維持したうえで各ポジション流動的な選手起用が出来ないようでは、この目標を達成するのは難しいだろう。

幸い、若手の台頭によって、控えにも能力の高い選手が揃っている。
まずはチーム内すべての選手がレイソルサッカーのベースを体で理解すること。
そして、そのサッカーの中で、各選手が自分の武器を活かす術を見付けることが出来れば、おのずとゴールは見えてくるはずだ。

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ルヴァンカップ第6節 柏レイソル vs FC東京

5月24日(水)
日立柏サッカー場

柏 0 - 1 F東

0 前半 0
0 後半 1 (F東 72分 前田

<スターティングメンバー>
GK 桐畑 和繁
DF 今井 智基
DF 中谷 進之介
DF 古賀 太陽
DF 輪湖 直樹
MF 細貝 萌
MF 栗澤 僚一
MF 小林 祐介
MF ドゥドゥ
FW ハモン ロペス
FW ディエゴ オリヴェイラ

ディエゴ オリヴェイラ

トラップ後のボールの置きどころ、身体の使い方はやはり一級品。
持ち前のキープ力と馬力でしっかりとボールを前に前進させることが出来ていた。
ただ、その素晴らしいスキルがどうしても周りと連動せず、単発な感が否めない。
しっかりキープしているというよりは、次の一手が見つからずキープせざるを得ないといった感じ。
この試合では、ディエゴのそばにハモンがいることが多かったが、やはり機動力の高いドゥドゥがそばに来た時の方が自然にボールが動いていた。

ハモン ロペス

ハモンの大きな武器は何か。
ボールを受けると同時に相手の意表を突くボールタッチが出来るところだろう。
トラップと同時に相手をすり抜け、局面を打開する。
これがハマれば良いのだが、どうしてもボールを受ける前の動きが少ないため、足元でボールをもらいがち。これによって相手ディフェンスが準備する時間が出来てしまって、思うように相手を打開出来ずに潰される場面が散見した。
もっとレイソルサッカーに馴染んで、オフザボールで相手と駆け引きが出来るようになれば、得意のボールタッチでもっと相手を出し抜くことが出来るようになるはずだ。

この試合では、左サイドで何度か起点になり、キレのある動きで危険なクロスを上げる場面もあった。個人技でシュートまで持っていく場面もあった。
相手からすれば、この試合で一番危険な選手は間違いなくハモンロペスだっただろう。

どうしても連携不足のように見えてしまうが、あるいは、前線で組む相手が中川のような足を止めない選手だったら、また違った姿を見せてくれるのかもしれない。

ドゥドゥ

他のレイソルの選手には無い敏捷性で、流れの中で自然とテクニカルな技を織り交ぜることの出来る独特な選手。
ただ、まだまだフィジカル的な強さが無く、相手に身体をぶつけられると簡単にバランスを崩してしまうため、今一歩攻撃の起点になれずにいる。
レイソルサッカーの武器になるためにも、ドリブルを開始する場所・状況などの判断ももっと磨いていきたい。現状では相手のカウンターの起点になる場面が多すぎる。

彼のテクニックは、相手が簡単に飛び込むことの出来ないペナルティエリアの中でこそ生きてくる。

試合終盤、膝をおさえてピッチに倒れ込んだドゥドゥ。
将来性のある選手が怪我で伸びしろを失う姿は絶対に見たくない。
大きな怪我でないことを心から祈る。

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