<柏レイソル> 超攻撃陣の課題 ~2017Jリーグ第4節までを終えて~

2017J1第4節ベガルタ戦後の選手達・引き柏レイソル

いやぁ、Jリーグ4節終わって中断期間に入りましたが……。

う~ん、なかなか決定的なチャンスが創れないですね。

ボールをキープする時間、ゲームの主導権をいくら握っても最後のところで崩せないんじゃ勝ち点3を取るのは難しい……。

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超攻撃陣

クリスティアーノ。
ディエゴ・オリベイラ。
ハモン・ロペス。
伊東純也。

前線のタレント集団。脅威の外国籍選手達。

まぁ、ハモン・ロペス選手は怪我で離脱中ですが、それを差し引いても十分すぎる攻撃陣ですよね、これは。

 

ウォーミングアップするブラジルトリオと伊東

 

 

 

 

 

 

しかし、ハッキリとした攻撃のカタチが見えない! 今シーズンはまだ。

後ろでまわして。
ボランチが下りてきて。
サイドバックを押し上げて。
ピッチをワイドに使って。
横に細かくボールを動かして。
相手チームの陣形をずらして。
縦にストン。

そう。縦にストンと楔のパス。
ここまではいいんですよ。
もちろん、相手チームのプレッシャーとか、中盤の数的不利とか、ココまで運べない試合もありましたが、概ねココまではカタチが出来てると思うんですよね。

問題はその後、高い位置にボールが入ってからが、なんだかモヤモヤしてる感じなんです。

 

失った攻撃のスイッチ

例えば、ディエゴ選手の足元にストンと楔が入ったとします。

これまた今期キレキレ大活躍のディエゴ選手。上手い体の使い方とボールの置き所で高確率でボールをキープしてくれます。
そして上がってきたサイドの選手にはたいて、ボールを受けた伊東選手やクリス選手がドリブル開始。

相手陣内深くえぐってクロス!

……出来ればそれでOKなんですが、相手もそれは研究済みで、突破出来ない場合はいったんボールを下げることになります。

問題はこの時なんですよ。

ここでいったんサイドバックにボールを下げて、中央で前を向いてボールを受けられるボランチの選手に託すわけなんですが……。
ここから先がどうも手詰まりなんですよね。
逆サイドに振るのもどうにも各駅停車のパスになってしまうし、
それ以上に、DFに下げてもう一度やり直しになる場面が多いです。
いや、ボールを大事にするという点で、その判断が間違っているとは思いませんが……。

なんだか、このテンポが一定すぎやしませんか??

鹿島さんやガンバさんみたいに、
ゆっくりパスを回しながら、ここだ!という時に一気にスピードを上げて相手に襲い掛かる。
これがないんですよ。

2017J1第4節・ベガルタ戦前・大谷選手

 

 

 

 

 

 

攻撃のスイッチのオンオフ。
最近のレイソルは、この緩急をつけた攻撃が欠けていて、ずっと同じテンポの攻撃に感じるんですよね。

これじゃ何回やっても、サイドを対策した相手の守備陣を崩すことは難しいですよ。だって、同じテンポで攻められても守り慣れちゃうだけですから。

これを考えると、やっぱり秋野選手茨田選手がチームを離れたのは大きいですね。
彼らがボランチにおさまることで、目先を変えたパスで攻撃のスイッチを入れ直すことができましたから。

 

スペースを活かす動きの欠如

それと、相手を攻め崩せない要因はもうひとつ。

前線の選手達、足元でパスを受けすぎじゃないですか。

これじゃぁそう簡単にはフリーになれませんよ。
せっかく後ろでボールを動かして相手の陣形を崩してるんだから、オフザボールの動きの質をもっと上げないと。
足元でボールをもらうということは、ゴールを背にして敵を背負ってボールをもらう、ということですから、これじゃぁせっかく出来たスペースが勿体無いです。
やっぱりゴールに向かってスピードを殺さず攻めきりたいですからね。

そう言えば、クリス選手もディエゴ選手も伊東選手もボールを持ってから仕事をする選手達。
ボールをもらいに行く動きは多くても、スペースに抜ける動きの優先順位は低いのかもしれません。
ただ、スペースでボールを引き出す動きが上手い武富選手がゴールをあげているのを考えると、前線で今必要なのはこの部分なのかもしれません。

 

ベガルタ戦・相手と競り合うディエゴ

 

 

 

 

 

 

思えば、Jリーグ優勝を果たした2011シーズンは、ネルシーニョ監督のもと、緩急をつけた攻撃と、スペースを作る動き・活かす動きが出来る選手が豊富にいました。

デコイラン。ディフェンスを引き付ける動き出し。

北嶋選手。工藤選手。ジョルジワグネル選手。澤選手。
ゴール前で誰かがフリーになるように走り出して相手守備陣を引き付ける。
その動きで出来たスペースに他の誰かが走り込む。
そこを見逃さないレアンドロ・ドミンゲス選手。完璧なラストパス。

澤選手

 

 

 

 

 

 

それを考えると、スペースで受けられる武富選手と、パスを出せる中川選手が同じポジションを争ってしまっている現状がなんとも歯がゆいですね。同じピッチに立った時の連携を今一度見てみたい気もしますが……。

 

まずは連携力の向上を

とまぁいろいろと、ふと考えてみましたが、
運の良いことにまだ4節終わっただけです。

この中断期間を利用して、戦術のすり合わせ、チーム力強化、ガンガン推し進めてくださいね!
ここであげた課題はどれも連携力の向上でかなり改善出来ることだと思いますので、中断明けのゲームの選手達の動き、楽しみにしております!

怪我人もそろそろ戻ってくるころですし、
何と言ってもルヴァンカップで、ゲームを作れるボランチ・手塚選手の登場がありましたから、おおいに期待です!

ここから一気に巻き返しますよ!
やってやれ! 柏レイソル!

 

レイソル円陣

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