<柏レイソル> 激闘製造機 清水エスパルス ~2017Jリーグ第6節を前に~

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思えば2011年、柏レイソルがJ1昇格即優勝という偉業を成し遂げたその年、
開幕戦の相手はホーム日立台で迎えた清水エスパルスだった。
あの年の前年、J2で圧倒的な強さをみせて昇格を果たしたレイソルだったが、
これからJ1という舞台で本当に戦っていくことが出来るのか、サポーターも期待と不安が入り混じるなか迎えた一戦だったのを覚えている。

そんな、答えが見えないままスタートをきったこのゲーム。ひとりの選手がすべての情況を一変させたのだった。

ジョルジ・ワグネル。

今でも鮮明に覚えている。

久しぶりのJ1の舞台。
手探りの中、時間だけが進んでいくような感覚の中、
大津祐樹がひとり突っ掛けて手にしたフリーキック。

この試合、Jデビューを迎えたひとりのブラジル人が、セットされたボールの前に立った。

その刹那。

彼の左足から放たれたボールは、誰もが蹴った瞬間に入ったと確信する軌道で、気付けばネットを揺らしていた。

それは歓喜よりも衝撃。

……嘘だろ?
まだどんなプレイをするのか全くわからないブラジル人が、目の前でゴールを決めている。
突然見せつけられた挨拶代わりの一撃。
このゴールが、レイソルの選手とサポーターを一気にJ1仕様に引き戻す。

これが、2011年柏レイソルがJリーグ優勝を果たす年のスタートだった。

 

思えば、柏レイソルと清水エスパルスのカードは、
レイソルサポーターにとって、とてもスペクタクルで印象的な好ゲームが多い気がする。

 

なかでも、この試合は一生忘れない……。

2012年J1第18節。
PK3本、退場者3人、水野の移籍後初ゴールが飛び出した3-1からの逆転、3-5でレイソルが勝利した伝説の神試合。

清水 3-5 柏
前半 1-1
後半 2-4

<清水エスパルス> ― <柏レイソル>
――――――――――― 33分 レアンドロ・ドミンゲス G
37分 大前元紀 G ――――――――――
44分 岩下敬輔 退場 ―――――――――
53分 高原直泰 G ――――――――――
62分 アレックス G ―――――――――
――――――――――― 66分 ジョルジ・ワグネル 退場
67分 吉田豊 退場 ――――――――――
――――――――――― 74分 工藤壮人 G
――――――――――― 88分 橋本和 G
――――――――――― 90分+2分 水野晃樹 G
――――――――――― 90分+6分 工藤壮人 G

当時清水に在籍していた小野伸二がPKを外す場面から始まったこの試合は、
岩下選手のヤンチャぶり。
一人少なくなってからの清水2点リードという展開。
熱い展開のなかの、両チーム1名ずつ同時退場。
レイソルの絶対に諦めないビトーリア精神。魂をのせた怒涛の攻撃からの逆転劇。

……と、
これまでサッカーを見てきて、ここまで見る者をくぎ付けにする激闘は、さすがにお目にかかったことがなかった。
それは、J1リーグ中盤の1試合にも関わらず、試合後に清水の選手達が見せた悔し涙からも明らかだろう。

 

そして来たる2017シーズン、J1の舞台についに舞い戻ってきた清水エスパルス。
今度は、いったいどんなスペクタクルをみせてくれるのか。

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2017Jリーグ 第6節
柏レイソル vs 清水エスパルス
日立柏サッカー場
4月8日(土)15:00キックオフ

柏のバンディエラ、大谷秀和。
柏レイソル一筋でついに迎えたJ1出場300試合。

レイソル所属だけでの達成は史上初。最高の笑顔で共に祝おう。

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