敗戦も 新たなチャレンジを感じて。レイソルに横の動きを加えた中村慶太 <2022 J1 第3節 鹿島アントラーズ戦> 

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2022 明治安田生命 Jリーグ
J1 第3節
鹿島アントラーズ vs 柏レイソル

2022/3/6
県立カシマサッカースタジアム

鹿島 1 – 0 柏

■65分 荒木 遼太郎(鹿島)

スターティングメンバー

 

■スタメン■
GK:キムスンギュ
DF:大南
DF:高橋(祐)
DF:古賀
DF:三丸
MF:椎橋
MF:戸嶋
MF:サヴィオ
MF:山田
FW:細谷
FW:ドウグラス

■ベンチ■
GK:佐々木
DF:上島
DF:川口
MF:中村
MF:ドッジ
FW:小屋松
FW:森

やるな鈴木優磨

1-0。悔しい敗戦でした。
鹿島の鈴木優磨選手。やっぱり良い選手ですね。
勝つためにはどうするか、自分はどこならストロングを出せるのか常に考えてアクションを起こせる選手ですね。
レイソルDF大南選手のスピードと高橋祐選手の高さをを認識すると、上手くそこを避けるようにして、嫌な所に顔を出してボールを受けていました。
特にディフェンスを背負った時の上手さには驚かされました。
レイソルがどんなにチームとして上手く守っていても、個人の駆け引きで風穴を開けてくる、そんな印象の選手でした。

■レイソル左サイドの停滞

前半のレイソル左サイド。前節と同様に、山田選手がうまくボールを受けやすいポジションを取りながら、
球離れ良く周りの選手と連携し、中盤とFWを繋ぐ大事な役割を遂行していきます。
しかし、やはり前半全体をみると、
チームとして左サイドの奥深くまでボールを押し込む場面は少なく、
クロスやラストパスといった「相手を仕留めるプレイ」に行く前に抑え込まれてしまった、そんな印象でした。

左サイドは縦の並び(三丸選手⇔山田選手)の距離感は悪くないのですが、内側の選手との立ち位置がハマらないんですよね。
素早く三角形を作れない。
ひとつ気になるのは、三丸選手がパスを受ける際、来るボールと正対して受ける場面が多く、そのまま次の動作に入りづらいんですよね。トラップ後の動作が増えて、これでは相手選手に狙われてしまいます。
せめて体の向きだけでもバシッと決まれば、相手をもっと外しやすくなるし、内側・斜め前にボールを差し込む機会も増えてくると思います。
これはパスを出す側にも工夫が必要ですしチーム全体の立ち位置の問題もありますから、簡単に改善するのは難しいことだとは思いますが、
良いカタチで前線までボールを運ぶためにも、今以上の向上を期待したいですね。

レイソルが右に人数を割いて攻め込むことが出来るのは、三丸選手が持ち前の守備力を活かしてしっかりと左のバランスをとってくれているから。
これに加えて左サイドでスムーズなビルドアップも出来るようになれば、レイソルの攻撃は非常に守り辛いものになります。

昨年あまり観る事の出来なかった、中盤を省略せずに地上戦で相手のプレスを外しながら前進する姿、もっともっと観てみたいです。
レイソルが新たなチャレンジをしている事は試合内容からもハッキリと伝わってきていますので、花開くのを楽しみに、これまで以上に応援していきたいと思います。

横を活かせる中村慶太 

0-0。先に動いたのはレイソル。
山田選手に代わって、後半頭から投入されたのは中村慶太選手。

よし、これで前半よりも左サイドを打開できるようになれば。
自分はそんな事を期待して観ていました。

しかし、自分のその期待は、良い意味で裏切られる事となりました。

例えば昨年。レイソルが左サイドの活性化を狙う場合、神谷選手を投入してドリブル・パス・シュートで縦へのベクトルを強化する事が多かったと思います。
しかし、この試合で投入された中村選手の働きはそれとは別のものでした。

左を打開出来ないなら右へ。

中村選手がボールを持つと、縦に突っ込むことはせず、ボールの置き所・からだの向きを使って相手を誘い込み、味方が動きやすい時間を生み出していきます。
相手選手達がレイソル左サイドを意識したタイミングで、中央や右の良いポジションを取った選手を見事な配球で使っていくのです。
縦ではなく横。これまで最短距離で攻め込む意識の強かった選手達が、これに呼応し人数をかけてラストパスやシュートという場面を生み出すことに成功します。

中村選手の特に優れていると感じた部分は、他の日本人選手よりもレンジが広い……、いやちょっと表現が違うかも💦
同じパスのライン上に数人の受け手がいるとしたら、近くの一人目、二人目、遠くの3人目とその時々で一番効果のある選手を選択してパスを供給する事が出来るところでしょうか。
そんな展開力・戦術眼のある、これまでのレイソルにはいない選手だと感じました。

これによって、停滞していた左サイドの攻撃は、ワイドに展開する攻撃の起点へと変貌します。
前半息をひそめていたサヴィオ選手も上手くボールを受けられるようになり、中央/右サイドの攻撃が活性化されました。

左の選手交代によって右の攻撃力を上げる。
司令塔、中村慶太選手。ここから相互理解を深めていくと思うと……、
とんでもなく期待してしまいますね!今後のさらなる活躍が楽しみです!

敗戦もポジティブな試合内容

結果的にこの試合は負けてしまいましたが、昨シーズンはあまり見られなかったサイドチェンジやコンビネーションを使ってチャンスを作る場面も多々ありました。

縦に速いサイド攻撃を主体に最後の打開の部分を『選手の個の力』に頼りがちだった昨シーズン。
今シーズンはそこに、横へのパスワーク・連動性が加わり、パス交換で相手最終ラインを料理しようとするチャレンジが多くなり、選手の選択ひとつをとっても大きな変化を感じることが出来ました。

リーグ戦3試合を消化しただけではありますが、昨シーズン感じていた『毎試合、上積みが見え辛いストレス』とはこれでおさらばでしょうか!おさらばしたい!
今シーズンは、毎試合、成長曲線を描きながら、選手もサポもポジティブに次戦へ挑めるような好循環を作っていきたいですね!

それにしても、中村選手/小屋松選手/ドウグラス選手など、新加入選手が早期にフィットしたことが、こんなにもチームの変化の助けになるとは!本当嬉しい限りです!
このままチーム一丸となって、自分達の理想を追い求めていってほしいです。


応援あるのみ!
やってやれ!
柏レイソル!!

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