今年もついにはじまった天皇杯。
もうひとつのアジアへの道筋。
『柏から世界へ』
そう掲げる以上、初戦で、しかもカテゴリーの違う相手に、絶対に躓くわけにはいかない。
失うものが無い。情報も無い。
そんな野心に満ちた相手が必死の形相で牙をむく。
もう一歩、あと少し、いつも通りにはいかない試合展開。
そんな中飛び出した我らが柏の戦士の一撃。
ハモンロペスが魅せた助っ人Jリーガーの個の力。
プロ選手の意地。
存在の証明。
選手、フロント、サポーター。
皆、アジアの頂点を目指すために集められた仲間達だ。
能力が無いわけがないじゃないか。
その全員が、自分の力を100パーセント出せる環境・共通認識が整えば、自ずと結果はついてくるはず。
柏レイソル、まずは天皇杯初戦突破。
ジャイアントキリング。
そんなことは絶対させない。
俺達が世界でジャイアントキリングを起こすんだ。
2017Jリーグ 第16節
柏レイソル vs 北海道コンサドーレ札幌
日立柏サッカー場
6月25日(日)19:00キックオフ
ジャイアントキリング。
コンサドーレ札幌は天皇杯初戦でそれをくらった。
『日本の新たなフィジカルスタンダードをつくる』そんな新鋭いわきFCに、延長で文字通りフィジカルの違いを魅せつけられ、敗退した。
ジャイアントキリングは起きるべくして起きる。
いわきFCは、県リーグとは思えないほどのプロクラブ顔負けのサッカー環境を擁して、コンセプトのひとつであるフィジカル強化を武器とし、120分戦える運動量を引っ提げ、周到な準備をしてコンサドーレ札幌と対峙し、そして競り勝った。
自分達の強みを活かして相手の弱点を突く。
そこに決して小さくないメンタル的な要素が絡んで、結果はいかようにもくつがえる。
それがサッカーの面白さだ。
現在Jリーグ、柏レイソルは首位。コンサドーレ札幌は15位。
いくらコンサドーレの順位は下だと言っても、札幌がしっかりとした柏対策をしてくれば、ジャイアントキリングは起こりうる。
柏の弱点は、引いた相手に対する引き出しの少なさ。それは、前節甲府戦を観てもあきらかだ。
守備に人数を割く相手には、前線からの守備がハマりにくい。
5バックでブロックをしかれると、攻撃のカタチが見出せない。
そこに、首位だからこそのプレッシャー、下位だからこその踏ん張りが絡み合い、結果はどう転ぶか分からない。
15節 甲府戦。天皇杯 浦安戦。
間近2試合、しっかりと守りを固めるクラブと戦うことが出来たこと。
柏レイソルはこの経験をしっかりと活かしてコンサドーレ札幌戦に挑みたい。
ジャイアントキリングは絶対に許さない。
全ては、アジアを獲るために。
コメント